ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸の経営者の思い出」

私は、長く神戸で経済団体に勤めていました。

そのおかげで、仕事上で普通では会えないような、雲の上のような経営者に会うことができました。私は経済団体に勤める職員の役得と感じていました。

 

今でも昔のことを思い出すことがありますが、このときにお会いした神戸の経営者のことがなつかしく思い出されます。神戸には企業規模や業種にかかわらず個性的で立派な経営者がたくさんおられました。

 

そのおかげで、私が若い頃は神戸経済界は活気がありました。私はそのとき、都市も会社も、すぐれた人がいるのかどうかで発展すると感じました。

 

私はいろいろな経営者の中でももっとも記憶に残っているその一人は、神戸銀行頭取の石野信一さんですね。石野さんは大蔵省事務次官で、名次官として有名な人でした。

 

そのような東京の中心でもすぐれた人物と知られていた石野さんが、神戸銀行のトップになられたのは驚きました。その石野さんが神戸商工会議所の会頭になられたとき、私は石野さんに会う機会がありました。

 

はじめて石野さんにお会いしたときは緊張しました。この人があの有名な石野さんだと思うと緊張して足がふるえました。

 

石野さんのほかで、記憶に残っているのはダイエーの創業者の中内さんです。中内さんは、神戸経済の発展のために尽力されました。中内さんは小柄であまり背の高い人ではありませんでした。

 

私が会ったときはダイエーの全盛期で、中内さんにはオーラがありました。ただ立っているだけで、迫力がある人でした。個性的で魅力的な経営者でした。また、アシックスの創業者である鬼塚さんについても、思い出があります。

 

鬼塚さんは若い私のような職員に会っても、いつも会うと手をにぎって「頑張ってくれよ!!」と大きな声で言っていただきました。鬼塚さんは太陽のような人で、鬼塚さんがおられるだけで周囲が明るくなりました。

 

ワールドの創業者である木内会長、畑崎社長も素晴らしい魅力的な経営者でした。以前、神戸には個性的で素晴らしい経営者がおられました。その頃は神戸が一番輝いているときでした。

 

今、神戸経済はあまり元気がありません。

再び中内さんや鬼塚さん、木内さん、畑崎さんのようなすぐれた経営者がでてきて、神戸経済を活性化してくれることを期待しましょう。

 

 

2021.5.23.(日曜日)午前10時30分

里山 歩樹(藪野 正昭)