神戸ビーフは、皆さんよくご存知の通り牛肉で最高級品で、なかなか一般庶民では手が出ない牛肉です。
神戸ビーフの名前は世界に知れ渡っており、日本に旅行に来る観光客の多くが、日本に行って神戸ビーフを食べたいと言うと聞いています。
有名な話では、以前アメリカのオバマ大統領がはじめて来日したときに、神戸ビーフを食べたいと言われたことですね。私は神戸で長く仕事をしていましたが、神戸ビーフを食べることは、1年に何回かある程度でした。
神戸ビーフは黒毛和牛の中で、最高級の品質として認められた牛肉だけが、神戸ビーフと名前をつけることが許されてています。
インバウンド客が急増した時は、神戸ビーフに対する需要が増えて、神戸の有名なホテルでも神戸ビーフを仕入れるのに苦労したときがありました。神戸ビーフはそれほどにまで価値がある牛肉でした。
神戸ビーフは、認められた肉店でしか売ることが認められていません。神戸ビーフは、100g当り、最低3000円以上します。上級品の神戸ビーフなら100g1万円もすると言われています。
神戸ビーフはやわらかくて、食べると口の中でとろけるように感じます。神戸ビーフはステーキや焼肉にするのが一番多いですが、すき焼や牛丼にして食べることもあります。
私は長く神戸で仕事をしていたので、神戸にやってきた人には、神戸ビーフの紹介をよくしていました。外国人の中には神戸に行けば、神戸牛がいる牧場が神戸にはいっぱいあると思っている人もいました。
神戸ビーフは、もともとは、明治のときに、神戸に来た外国人が、神戸でステーキを食べて、そのステーキがあまりにも、おいしかったので「神戸ビーフ」と呼んだことが始まりだと言われています。
神戸ビーフになる黒毛和牛のほとんどは、但馬などの兵庫県の田舎で飼育されています。神戸ビーフは厳しく管理されています。兵庫県が管理している雄牛からとった精液で生まれた子牛で、兵庫県内で育てられた牛だけを神戸牛と言っています。
一度でも兵庫県外に出た牛は神戸牛とは言うことができません。それほどに厳しく管理された但馬牛のみが神戸牛であり、おのずと生産数が限られています。神戸ビーフは牛肉の王様です。
今日、新聞を見て、驚いたのは、その高価な神戸ビーフが、県下の小学校の給食に出すようになったこと。子供達は当然大喜びです。神戸ビーフが小学校の給食に出されるのは、神戸ビーフを生産している兵庫県だからできることですね。
その理由を聞くと、生産した神戸ビーフも、コロナの影響で、需要が減っているとのこと。在庫が増えてきたので、給食に出すようになったらしいですね。
コロナも思わないところで子供達に喜ばれているようですね。
私も、神戸ビーフの給食を食べたいですね。
2020.10.13.(火曜日)午後2時40分
里山 歩樹 (藪野 正昭)