ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「大阪はどうなる?」

大阪都構想府民投票で否決されました。

2度目の府民投票で反対多数になって否決されました。私は、今度こそは、賛成が多くて、大阪都が実現すると期待していただけに残念でなりません。

 

大阪では、企業がどんどん東京へ移転し、人口も減少して長く衰退が続いてきました。大阪都構想はその大阪の地盤沈下に歯止めをかけるために提案されたものです。二重行政の解消など、現在の地方行政のあり方に大きな問題提起をしました。

 

大阪らしい大胆な提案でした。私はいろいろ問題もありますが、明治以来の地方行政のあり方に対する大胆な問題提起だと思って、期待していました。

 

しかし大阪市民は結局、現状維持を選択しました。これまで続いてきた大阪市がなくなることに対して不安を感じたのだと思います。

 

今回のことでわかったのは、大阪府民の大阪愛がいかに強いかということですね。結局、大阪市民は大阪市の名前がなくなることに不安と寂しさを感じて、反対票を投じたのだと思います。2度めの否決で大阪都構想はこれで消滅でしょうね。

 

大阪市民の民意ですからやむを得ません。しかし、大阪から企業が流出し、人口減が続いている現状は今も続いています。現状維持では何も変わりません。

 

このままでは大阪はますます衰退し、一地方都市になってしまうでしょう。大阪のこれからの課題は、大阪都構想にかわる新しい大阪の成長戦略を、提案できるかどうかです。

 

私は今回のことで心配するのは、大阪が改革の気力を失い、前向きな熱意と、活力を、失ってしまうことです。大阪は大阪都構想の否決を乗り越えて、新しく前向きに取り組んでいくことが求められます。

 

そのときに重要なことは、大阪は、第2の東京やミニ東京を目指すのではなく、大阪は大阪らしい独自のやり方で大阪モデルをつくって、独自に活性化を図っていくことです。

 

かつて大阪は、何でも失敗をおそれずにやっていく元気のある都市でした。もう一度、以前にあった大阪スピリッツを思い出して、大阪モデルをどんどん内外に、新しい地方活性化のモデルを発信してほしいですね。

 

都市づくりでもっとも重要なのは、人づくりです。国も地方も企業も、要は、トップ次第です。リーダー次第で国も都市も大きく変わっていきます。

 

大阪の松井市長、吉村知事は今の日本の中では、数少ない、すぐれたリーダー、トップだと思います。松井市長は今回の結果の責任をとって今の任期を待って政界を引退されるようですが、もったいないことですね。

 

大阪の活性化には、松井さんの力がこれからも必要です。吉村知事と松井市長が大阪の街をこれからも引っ張っていってもらいたいと期待します。

 

2025年に関西大阪万博があります。万博を機会に、再び大阪を世界に向かって大きく飛躍させることがこれからの大きな課題です。

 

大阪はこれからが勝負です。

 

大阪都構想を提案した熱意をこれからの大阪全体の発展につなげていってもらいたいですね。

 

「大阪ガンバレー!!」

 

 

2020.11.2.(月曜日)午後12時20分

里山 歩樹(藪野 正昭)