ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸新長田の再開発について」

25年前の大震災で壊滅的な被害を受けた新長田の再開発についての神戸市の検証委員会の研究結果が報告されました。

 

調査報告書によると、街のハード面の復興では一定の成果があったが、商店街のにぎわいでは大きな課題が残るということであった。

 

新長田では、総面積20ヘクタールにのぼる我が国最大規模の再開発と言われ、その成果が注目されてきました。広さ20ヘクタールの用地に44棟の高層ビルが計画され、進めてこられました。

 

当初計画が2003年には完成の予定でしたが、いろいろな事情でようやく23年の見込みとなりました。新長田の再開発は、25年前の大震災からの最後の大規模事業でした。

 

私は、震災後、何回も新長田を訪れて、再開発の進捗状況を視察に行きました。当時から、あまりにも大規模な計画でしたので、果たしてうまくいくのか不安に感じたものです。

 

神戸では各地で復興のための再開発が実施されてきました。新長田以外はおおむね順調に進んでいましたが、新長田地区はあまりにも大規模な計画であり、用地の買収も手間取って、大変遅れていました。

 

新長田地区は震災以前は、下町の風情が残る、人情あふれる下町でした。多くの人々が新長田に集まってきて、商店街もにぎわっていました。

 

ところが大震災で商店街は全滅して、新しいビルの下層階に商店が開店されましたので、震災後は人が戻らないため空き店舗が目立って、すっかりさびれた街に変わってしまいました。

 

そのため、総事業費で約300億円以上の赤字が発生しているとのこと。新長田では空き店舗が目立って、人のにぎわいを取り戻すことが最大の課題となりました。

 

私は、かねてから震災復興をあまりに急ぎすぎたために経済情勢にあわない大規模計画になってしまったと考えていました。

 

新長田地区は再開発によって、昔の街の下町のよさがすっかりなくなってしまいました。コンクリートの高層ビルが立ち並び、人のぬくもりが感じられない街になってしまった。

 

問題は、かつての街のにぎわいをどう取り戻すかです。私は個人的に、以前から考えていたことがあります。

 

あくまで私案ですが、私はかねてから、新長田地区の一画にかつての新長田の下町を復活することができないかと考えていました。

 

新長田がにぎわった頃の長田の昭和時代の街並みを復活して、昭和の下町を感じることができるテーマパークとして昭和の商店街を再現してはどうかと考えます。

 

そして、昭和の雰囲気がただよう街並みや商店街を復活させることで、昭和時代の商店や、文化、食事などを復活すれば、全国から多くの人々が昭和時代のことを知りたくなって訪れるのではないかと考えます。

 

昭和時代の長田、下町のテーマパークをつくり昭和の商業、文化、食事などを再現しましょう。

そうすれば新長田にも全国の人が訪れることでしょう。

 

「長田の昭和の下町を復活しましょう。」

 

 

2020.12.24(木曜日)午後2時50分

里山 歩樹 (藪野 正昭)