今日は1月4日。
今日が仕事始めの企業や組織と思います。私が現役の時の仕事始めのことを思い出しますね。
私が社会人になった頃は、仕事始めといえば誠にのんびりしたものでした。私は神戸の経済団体に勤めていましたので、4日の仕事始めの日は、兵庫神戸の経済界、行政が一体となった祝賀会を開催するのが新年初めの仕事でした。
参加者は、兵庫神戸の経済界、行政、政界から約2000人が集まる互例会を開催しました。その日は正午から互例会が始まるので、仕事始めの日は少し遅く出社して、新年互例会の準備をしました。
仕事始めの日は、少し遅く出社してもOKでした。多くの人は午前10時頃に出社していたように思います。女性職員は朝早くから美容室に行って、晴れ着を着て、髪をきれいにして出社していました。
女性は正月にふさわしく、晴れ着で着飾って来ていました。仕事始めの日は、職場は華やかな雰囲気がただよっていましたね。
正月明けの仕事始めといえば、なぜか華やかな感じがしましたね。今考えれば、何かにつけてのんびりしたものでした。すべてに余裕があったように感じますね。
仕事始めの日は、新年互例会が終わると、職員はそれぞれ昼食をとってからは三々五々自由に退社して初詣などに出かけました。職員の中では仕事始めの後に三宮の繁華街へ飲みに出かける職員もいました。
私はいつも、互例会が終わると生田神社に初詣に参りました。その後で、ときには清荒神まで参ったこともあります。
仕事始めの日は、普段の仕事は一切しないで午後になると帰路につきました。昔は、まことにのんびりしたものでした。職場に行っても女性職員は晴れ着を着て、華やかな話し声が聞こえていました。
仕事始めの日は、互例会以外の仕事はなしでした。ところが、いつの頃からか新年の仕事始めの日でも、定時の9時に出社して、定時の5時までいつもの同じ仕事をするようになりました。
そのため女性職員も晴れ着を着る人はいなくなり、普段と同じ服を着て仕事をしていました。正月といっても、かつてのような華やかさはなくなりました。いつのまにか社会全体がゆとりがなくなり、季節感がなくなりました。
かつてあったように生活にも仕事にも、ゆとりや余裕がなくなりましたね。世の中、なぜかせちがなくなりました。かつての華やかな時代がなつかしく思いますね。
今年はコロナのために、毎年開催している新年合同互例会も中止になっただろうと思います。
コロナで世の中すっかり変わってしまいました。
一日も早くコロナがおさまってかつての生活が戻ることを願わずにはいられません。
2020.1.4.(月曜日)午後2時
里山 歩樹(藪野 正昭)