今年も早や2月になりました。
2月になると10年前に発生した東日本大震災のことを思い出します。10年前、自宅でテレビを見ていたら東北で大震災が発生したと緊急ニュースが出ていました。
私はテレビを見ていて、びっくりしました。川が逆流していました。大きな津波が発生したのでした。私は津波を見るのは初めてでした。津波で、大きな建物が流されていくのを見ると怖くて身震いがしました。
私がそのとき心配したのは、息子が仙台の東北大学にいたことです。私はあわてて息子にメールを送りましたが、まったくつながりません。仙台は大きな被害が出ているとニュースで出ていましたので、息子のことが心配でなりませんでした。
その時家内と娘は出かけていましたが、私は急いで家内の携帯電話へ連絡をとりました。家内はテレビのニュースのことを知らなかったようで、私からの連絡に大変驚いていました。
私はその後の時間も息子に連絡をとろうとしましたが、まったくつながりません。結局息子とは連絡がとれない状況が2日間もありました。息子が自宅に帰ってきたのは、震災から3日目でした。
息子に聞くと、大学も研究室がつぶれて、研究していたデータなどが駄目になったと言っていました。しかし、息子は知人が車で家に帰るのに乗せてもらって、仙台から日本海に出て、そこから電車に乗って帰ってきたと言っていました。
息子は大学院で論文を書くのに研究データを収集していたようですが、そのデータが地震で全部消えてしまったと言って嘆いていました。それでも何とか無事に帰ってきてくれたので安心しました。
東日本大震災で一番の問題は原発の事故です。原発の事故で、東北の方は人が住めなくなって多くの人が各地へ避難することを強いられました。東北では10年たった今も、東北に帰れない人が何万人もいると言われています。
原発事故の恐ろしさをあらためて認識させられます。26年前の大震災で神戸に原子力発電所があれば、神戸だけでなく西日本全体が大変なことになっていたのではないかと考えると、恐ろしくなります。
私はそれ以降、日本から原発をすべて撤廃すべきだと考えるようになりました。小さな日本で震災で事故を起こせば、日本が滅びてしまいます。日本は一日も早く原子力発電所を廃止すべきだと考えます。
日本は、すぐれた技術をいかして風力や太陽光、バイオなどの再生エネルギーで電力をまかなう再生エネルギー国家を目指すべきだと考えます。
日本人は忘れやすい国民です。
10年前のことを思い出して、一日も早く、原子力発電所停止に向けて全力で取り組んでほしいですね。
「ノー原子力!!」
2021.2.1.(月曜日)午後1時45分
里山 歩樹(藪野 正昭)