神戸は古くから真珠の街「パールシティ」として世界的に有名でした。
アコヤ真珠は日本各地で生産されてきましたが、そのアコヤ真珠のほとんどは国際貿易港である神戸で集められました。
神戸で選別されて、神戸の貿易業者を通じて世界に輸出されていました。神戸はアコヤ真珠の世界の取引の中心でした。
神戸には、国の真珠の検査機関があり、全国で養殖されたアコヤ真珠は神戸の検査所で検査を受けてから、品質のよいものだけを選んで世界に輸出されていました。
26年前の大震災までは真珠は各地で生産されてきましたが、そのアコヤ真珠のほとんどは国際貿易港がある神戸港に集められました。神戸で選別されて、神戸の貿易業者を通じて世界に輸出されていました。
神戸はアコヤ真珠の世界の取引の中心でした。神戸には国の真珠の検査機関があり、全国で養殖されたアコヤ真珠は神戸の検査所で検査を受けてから、品質のよいものだけを選んで世界に輸出されていました。
ところが、大震災で真珠の真珠の取引の中心が香港に移ってしまいました。今では真珠などの宝飾品の取引は香港に移っています。今では神戸の真珠業界も毎年真珠の見本市に出品して、そこで取引をおこなっています。
神戸では、真珠をファッション産業のひとつとして振興してきました。神戸には世界的な真珠会社があり、世界からバイヤーが神戸に真珠を求めてやってきていました。神戸の有名な真珠会社としては、田崎真珠が一番有名でした。
そのほかにも大月真珠などの真珠会社が神戸の中央区に集積していました。高級な真珠は今でも、神戸の真珠会社がほとんど扱っていると言われています。今でも高級な真珠は神戸に行かないと買えないと言われています。
神戸はファッション都市ですが、その中核となっていたのが真珠産業でした。その真珠業界も、今は、コロナで香港に取引に出かけられないので困っているとのことです。
テレワークでは真珠の品質を確かめることができないので、取引きが減少しているとのことです。コロナは神戸の真珠業界にも深刻な影響を与えています。
私は現役時代から真珠業界の振興に携わってきましたので、神戸の真珠のことを大変気にしています。かつてのように神戸が世界の真珠の取引の中心となることを期待しています。
神戸ではかつては、神戸に世界の真珠の検査と取引の中心になるパールセンターを設立する構想がありました。
提案者は田崎真珠の創業者、田崎さんでした。
大震災でその構想は実現できませんでしたが、私は今でもワールドパールセンター構想が実現することを願っています。
2021.4.10.(土曜日)午前10時40分
里山 歩樹(藪野 正昭)