私は元気なときは、自宅の近くの川西の猪名川に魚つりに出かけました。
私は無趣味ですが、唯一の楽しみが川での魚つりでした。
魚つりが好きな人は海づりが好きな人が多いようですが、私は子供の頃から海がこわいので、魚つりは川に行きました。息子と家内はときどき神戸須磨の海づり公園に出かけていました。
私が行く猪名川は昔はあゆつりでよく知られていました。シーズンになると、たくさんのつり人があゆつりに来ていました。あゆつりは友づりでした。私のおじもよく川西の猪名川であゆのともづりを楽しんでいました。
子供の頃、よくおじがあゆつりをしているところに行って遊んだものです。私の子供の頃は、あゆはおもしろいほどよくつれました。おじは行くと必ず5~6匹のきれいなあゆをつっていました。おじは必ずそのうち3匹ほどを私にくれました。
私が家に持って帰ると、母があゆを料理して食べさせてくれました。あゆは香魚と言われているように、いいにおいがする魚でした。あゆの塩焼は大変おいしいと思いました。
春になると、私は自転車に乗って、猪名川にふなつりに出かけました。多田神社の前の川ではふなづりをする人がたくさんいました。ふなは銀ぶなです。つれるときは、大きな形のよいふながよくつれました。
ときにはこいがつれたこともあります。また、なまずもつれました。残念ながら、今では猪名川ではあゆはつれなくなりましたが、天気のよいときには、子供をはじめたくさんの人が来ていました。
私は魚つりを楽しみながら川原で家族とバーベキューをして楽しんだことがあります。川原にすわって食事をしながらよくビールを飲んだものです。川原で飲むビールの味は最高でした。
川で魚つりをしていると、多田神社の桜の木の花が満開になっていたことがあります。私は桜の花見をしながら魚つりを楽しんだものです。
川で魚をつっていると、ときどきいろいろな鳥が飛んできて、川の中に入って小魚をとっていました。ときには、サギのような大きな鳥が飛んできたこともあります。猪名川では、昔は水がきれいで、よく川で泳いだものです。
今年も春本番ですので、猪名川にはたくさんのつり人が魚つりに来ていることでしょう。
この頃は、女性で魚つりをする人が増えているそうですね。
春になると猪名川へ魚つりに行ったことがなつかしく思い出されます。
2021.4.11.(日曜日)午前10時20分
里山 歩樹(藪野 正昭)