私は長く 神戸ファッション協会の専務理事を務めていました。
神戸ファッション協会は兵庫・神戸のファッション産業をPRして発展させることを目指して、神戸商工会議所と兵庫県と神戸市が設立した団体です。
兵庫・神戸ではファッション産業はアパレルだけでなく、衣・食・住・遊の生活文化産業全般をファッション産業とし、その発展に官民一体になって取り組んできました。そのため、ファッション産業の中に洋菓子やお酒等も含まれています。
特に兵庫・神戸では食品産業が多いです。お酒でいえば、灘五郷の日本酒は地場産業の一つです。そして、灘五郷のお酒は日本の清酒全体の3割を占めています。
清酒に続いて有名なのは、洋菓子です。神戸には全国的に有名な洋菓子会社がたくさん立地しています。その代表がモロゾフ、ユーハイム、エーデルワイス、ゴンチャロフ等です。
食品以外の地場産業としては、ワールドを代表とするアパレルのほかにも、豊岡カバンが特に有名です。加古川では靴下を生産しています。
三木の金物も有名です。三木の金物は世界へも輸出されています。三木の金物はドイツのゾーリンゲンに匹敵すると言われています。
私は仕事で兵庫県の地場産業の生産地に行ったことがあります。その時いつも、兵庫のものづくりの技術の素晴らしさに驚いたものです。神戸では真珠も有名です。あこや真珠のパールは神戸に集められ、神戸から世界に輸出されています。
真珠は神戸のファッション産業の代表です。また、神戸シューズも有名です。日本の靴の約3割は神戸の長田で生産されています。
地場産業も今はコロナ不況で大変なようですが、兵庫を代表する地場産業がこれからも世界に向けて発展することを心から期待しています。
「兵庫・神戸の地場産業ガンバレ!!」
2021.9.3.(金曜日)午前10時45分
里山 歩樹(藪野 正昭)