ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【神戸通信】―神戸の珈琲の話

今日も高く青い空が広がっています。

 

秋晴れのいい天気です。柔らかい太陽の日差しが窓から射してきて

気持ちがよい日です。窓から外の風景を見ると、やはり、秋の深ま

りを感じます。窓から入ってくる風が、気のせいかもしれませんが、

冷たく感じます。高く青い空にはうっすらと白い雲が広がっていま

す。隣の家では何やら工事をしています。工事の音が聞こえてきま

す。

 

そこで一句 

 

「秋深し隣の家が工事する 里山

 

お粗末でした。初めての俳句でした。

 

夕方になると急に日が暮れてきました。雲も出てきました。気温も

下がってきました。肌寒くなってきました。このところ続いたよい

天気も、夕方から雲が増えてきたように感じます。新聞の天気予報

を読むと天気は下り坂になって、明日の日曜日は久しぶりに雨にな

るようです。雨になると、一段と季節が早まり、秋が深まり、冬の

足音が近づくでしょう。これも自然の摂理ですね。自然の流れに従

いましょう。

 

昨日の神戸新聞に面白い記事が出ていました。神戸の喫茶店で、明

治の初めに国内で初めて作ったコーヒーを復活させたというニュー

スです。神戸は日本のコーヒー文化発祥の街です。神戸とコーヒー

の歴史は深いものがあります。1968年の神戸港開港の時からコー

ヒーの輸入が始まっていたという記録があります。

 

明治の初めに日本で初めてのコーヒー店が神戸に開店しました。も

ともと日本茶の専門店であった神戸元町の「放香堂」が日本茶の貿

易商社として神戸に進出してコーヒー豆の輸入を始めて、コーヒー

を店内で飲めて持ち帰るが出来るようにしたのがコーヒー店の始ま

りのようです。

 

神戸は珈琲店が日本で初めて生まれた都市でした。開港当時から欧

米の外国人が沢山住んでいて、早くからパン文化が普及した神戸で

は同時にコーヒーや紅茶の文化も発達しました。神戸の街には有名

なコーヒー店が次々と開店しました。上島珈琲を始め日本を代表す

るコーヒメーカーや商社が誕生しました。世界的なコーヒー会社

ネスレ」の日本本社も神戸にあります。

 

コーヒーの一大産地ブラジルとは神戸は深い関係があります。ブラ

ジルへの移民の出発港は神戸でした。日本人の人がブラジルのコー

ヒー園の発展に大きく貢献しました。神戸とコーヒーは切っても切

れない関係があります。缶コーヒーは神戸の「UCC上島珈琲」が

世界で初めて開発しました。神戸は洋菓子の街として有名ですが、

これも神戸に珈琲文化が根付いていたことも関係があると思います。

 

ところで、今月、オープンした店では、当時輸入していたインド産

のコーヒー豆を特注の石の臼で弾いて作って、明治の味に近いコー

ヒーを作るように工夫したと記事に出ていました。試行錯誤の末、

ようやく復活したブレンドコーヒーの名前が、また、良いですね。

 

神戸は幕末、勝海舟が提唱した「海軍操練所」がありました。その

勝海舟の幼名が「麟太郎」でした。その名を復活したコーヒーの名

前にしたと記事には出ていました。面白いですね。まさか、勝海舟

も後世に自分の幼いときの名前がコーヒーの名前になるとは考えな

かったでしょうね。だけど、欧米に詳しい勝海舟のことですから、

早くからコーヒーを愛飲していたかもしれません。コーヒーの名前

に使われて、案外、喜んでいるかも知れませんね。

 

神戸のハイカラ文化を育んだコーヒーの香りを味わいたいですね。

どんな味がするのか、是非一度飲んでみたいですね。150年前の

インドの豆のコーヒーはどんな味がするのか興味あります。元町の

店に行くと飲めるようです。皆さん、日本最古のコーヒーを飲んで

みませんか。

 

私は、コーヒー好きで、毎食後必ずコーヒーを飲む事にしています。

コーヒーを飲まないと落ち着きません。私にとってコーヒーは気付

け薬であり、精神の安定剤です。また、神戸の街を歩いて美味しい

コーヒー店を回りたいですね。神戸は美味しい喫茶店が沢山あるの

で楽しみですね。

 

その時は元町にも行って「麟太郎」を飲む事にしましょう。

楽しみですね

 

2015.10.17. 里山 歩樹