ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【神戸通信】ー「神戸の百貨店」

先般、そごうが阪急神戸店に名前が変わりました。 

神戸の百貨店といえば、昔はそごうのことでした。そごう神戸店は、神戸の都心の一等地に立地し、地域一番店として広く市内外から顧客を集めていました。一時は神戸店だけで年間1000億円以上の売り上げがありました。そごうは大阪が本社の百貨店ですが、神戸店の売り上げがそごうの中でもトップでした。

 

そごうは、神戸店が発展したために、神戸の百貨店だと思っていました。そごうは神戸店を中心に大きく発展して、四国、九州、さらには海外まで店を広げていきました。それが25年前の大震災で大きな被害を被ったために、売り上げが低迷しました。

 

同じ被害を受けた大丸の神戸店は新しく建て替えて、神戸らしいオシャレな店に改装しました。その結果、大丸が売り上げを伸ばしていき、今では大丸が神戸の一番店になりました。

 

そごう神戸店の売り上げは、大丸の半分近くまで減ってしまいました。そのため、そごう神戸店の業績が悪化し、売り上げも大幅に減りました。その結果、イオンに買収されて、その後阪急百貨店がそごう神戸店を買い取り、阪急神戸店として開店することになりました。「阪急神戸店」として、新しく出発することになりました。

 

そごう神戸店は都心の三宮駅の前にあったので、最も便利な百貨店でした。私は百貨店で買い物をするときは、必ずそごうに行きました。そごう神戸店には、夏はよく屋上のビアガーデンに行った記憶があります。そごうは西神にも店舗を持っていましたが、その西神店も閉店することになったようです。

 

その結果、神戸市民に親しまれたそごう百貨店が神戸からなくなることになりました。神戸では、スーパーのダイエーの店舗も少なくなり、百貨店のそごうもなくなりました。神戸の購買力と集客力の低下を示しているのでしょう。

 

神戸では、人口が減少し、神戸の主な企業も、本社機能を実質東京へと移す企業が多くなりました。そのため、神戸の経済力の低下が大きな問題になっています。

 

阪急神戸店は、ハーバーランドに百貨店を持っていましたが、それも売り上げが低下して閉店した経緯があります。阪急百貨店では、神戸三宮の都心で店舗を開設することが長年の悲願でありました。

 

神戸三宮の商業力の低下が目立っている中で、阪急が神戸店を開店することにより、神戸市外からはもちろんのこと、インバウンド客を呼び込み、神戸三宮の商業力の強化になることを期待しています。

 

神戸の都心には、魅力的で集客力のある百貨店が必要です。新しく開店した阪急神戸店が大丸神戸店と共に、神戸の街全体の活性化に大きな役割を果たしてくれることを心から期待します。

 

百貨店は、単にモノを買う場所であるだけではなく、いろいろな文化的な催しを開催することにより、街の文化の向上にも大きな役割を果たしています。

 

阪急神戸店が阪急で持っている文化的なノウハウを活かして、多彩な文化イベントを開催し、神戸の文化振興にも貢献してくれることを期待します。

 

2011.11.28(木曜日)午後11時30分 里山 歩樹