ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「風薫る5月」

今年もはや5月になりました。

5月は新緑が美しく映える季節です。若いときは、暑い夏が一番好きでしたが、年齢を経てくると、新緑が香る5月の頃の季節が最も好きになりました。

 

私が暮らしている川西は周囲が山に囲まれています。山に囲まれたふるさとです。5月から初夏の季節になれば、その山々を見ると新緑が燃えるように輝き、その美しさには、感激します。

 

私は5月になると、時間があれば、一人で近くの里山に出かけました。里山に入ると、里山の木々の間から、すがすがしい風が吹いてきます。その風からは新緑の香りがしました。

 

その新緑の香りがする空気を吸うと、心が癒されるような感じがしました。里山の木々には、若葉が枝いっぱいに出てきています。その若葉からも、ここちよい香りがするように感じます。

 

里山の中に入って周囲を見回すと、山々が燃えるような新緑が輝いています。5月の里山は新しい葉が出来ていて、生命力があふれているように感じました。

 

私は里山に行くと、いつも5月の新緑の山々の美しさに、感動しました。そのような新緑の中の里山に入ると、いつまでも時間を忘れて、いつまでも里山で過ごしました。

 

里山の木々の間からはさまざまな小鳥のさえずりが聞こえてきます。私は小鳥を探そうとして見回しましたが、新緑の季節は木々には新しい葉っぱが伸びていて、小鳥の姿を探すことはできません。

 

仕方なく、私は目を閉じて、じーと耳を澄まして、小鳥のさえずりに聞き入っていました。

 

里山の林に少し入ると、あちこちで山つつじが赤い花を咲かせています。足元を見ると、新しい芽が成長しています。5月には、わらびなどの山菜もよくとれました。

 

里山の頂上に行って大きな岩の上に上って、遠くの山をながめると、素晴らしい新緑の山々が連なっています。

 

燃えるような新緑の山々の景色は、素晴らしいとしか言いようがありません。このような美しい景色が観られるのは、5月の季節だけです。

 

空を見上げると、青い空がどこまでも広がっています。太陽の陽光が遠くの山々を照らしています。その陽光によって新緑の山々が輝いているように感じました。

 

私は里山に行くときは、双眼鏡を持って行って、バードウォッチングを楽しもうとしましたが、5月の季節は木々に新しい葉っぱが茂って、バードウォッチングには向いていません。

 

小鳥の姿が見えないのは残念ですが、木々の間から吹いてくる風と、その風に乗って聞こえてくる小鳥のさえずりの音がここちよく、心が癒されるように感じました。

 

私は5月の里山に行くと、よく山つつじの枝を持って帰って、家の中に飾りました。

 

5月の里山に行くとさまざまな小動物も見ることがありました。5月の里山にはいろいろな動物が冬眠から覚めて、活動する季節です。

 

5月の里山は、生命力にあふれています。そのような生命力があふれている里山に行くと、私もエネルギーをもらったような感じがしました。

 

里山の中の竹やぶに行けばタケノコがあちこちに芽を出しています。中には、すでに2~3mに成長した竹になっているタケノコもあります。

 

谷川に行くと清らかな水が「チリチリチリ」ときれいな音を出して流れています。谷川の中を見ると小さな魚が勢いよく泳いでいます。名前はわかりませんが、ヤマメの子供ではないかと思います。小さな沢がにも歩いているのが見えました。

 

私は子供の頃に、里山の中の谷川で小さなサンショウウオがノシノシと歩いているのを見つけたことがあります。確かに黒いサンショウウオでした。

 

5月の里山に行くと、行くたびにいろいろな発見がありました。里山の中に入ると時間を忘れてしまいます。

 

風薫る5月は、私にとってはまるでオアシスのような素晴らしい空間でした。あの5月の新緑の香りには、疲れた心が癒されました。

 

今年もその素晴らしい新緑香る5月がやってきました。

 

しばらくは5月の新緑の里山のことを思い出して、過ごしましょう。

 

 

2020.5.1.(金曜日)午前11時55分

里山 歩樹 (藪野 正昭)