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【日常通信】ー「学生を支援しましょう!」

最近,、大変気になる新聞記事を読みました。

それは、大学生などの学生がコロナ問題で生活が苦しくなってきて、学校を退学することを考えている学生が増えているということです。

 

多くの学生はアルバイトをして学費や生活費にあてていますが、コロナ不況でアルバイト先がなくなって日々の生活にも苦労しているとのことです。

 

さらに、コロナ不況は親の仕事にも影響を与えて、親の収入が減って、子供への仕送りを減らさざるを得ないため、大学を辞めざるを得なくなる学生達が増えているとのことです。

 

これに対して、学生への支援の必要性が、各方面から指摘されています。先日の新聞の社説でも、学生への支援の重要性を訴えていましたが、私もコロナ問題で、学生が大学を辞めるようなことはあってはならないと思います。

 

報道によると、政府でも遅ればせながら、学生への支援を検討しているようです。いつもの通り遅すぎると思いますが、今からでも若い学生への支援に万全を尽くすことには、全面的に賛成です。

 

報道によると、困っている学生に1人20万円を支援する方向で検討が進められているようですが、私はそれでは少なすぎると思いますね。

 

報道では30万人~50万人の学生への支援を想定しているようです。それだけ生活に困っている学生がたくさんいるということですね。

 

政府はそのために、第二次の補正予算で、経費を約500億円程度を計上する考えのようですが、私はあまりにも少なすぎると考えます。

 

例えば、今話題になっているアベノマスクの配布だけで約500億円近くの経費がかかっていることを考えると、日本の将来を担う若い学生への支援が同じ経費とはあまりにも少なすぎます。

 

私は今こそ若い学生のために、1人20万円ではなくその2倍~3倍の助成金を支援すべきだと思います。

 

私は、若い人達を大事にしない国に将来はないと思います。私はいつも考えていましたが、日本は、若い学生への支援が少なすぎます。

 

私は以前から、大学院で博士号を取得した優秀な若い人が、ポスドクといって、大学や研究所でのポスト不足で安心して研究したり生活ができない優れた研究者がたくさんいることです。

 

そのため、日本では、博士コースに進む人が減少しているとのこと、世界の先進国で、大学院のドクターコースに進む若い人が減っているのは、日本だけだとのこと。

 

せっかく博士号を取っても、どこにもポストがなくて、生活にも困っている博士がたくさんいます。博士号は人口1万人に1人か2人しかいない優秀な人です。そのような優れた若い人が、これからの日本を支えていく人材です。

 

その優れた人材が、それにふさわしいポストや報酬が与えられずに無駄な日々を過ごしていることは、日本の損失です。

 

ノーベル賞受賞者や多くの人が、ポスドクの若い人達への支援の重要性を指摘していますが、一向に改善される気配がありません。

 

博士号を取るためには、最低大学院の修士コースで2年、さらにドクターコースで3年、研究をする必要があります。合計で5年以上も研究を重ねてきて取った博士号を活かす場所がないのは、社会の損失ですね。

 

私は今回のコロナ不況で学生が困っている状況を見ていて、日本社会にはもっともっと、若い学生や研究者を大切にしなければならないと思いました。

 

日本では博士号を取ってても、給料は大学生とあまり変わらず、しかも多くの博士号取得者が、3年程度の定期の採用条件で雇われています。2~3年の先が心配で、安心して研究ができなくて、多くの博士研究者が苦しんでいます。

 

日本社会は、このたびのコロナ問題を、若い学生や研究者の社会での活用のあり方を考え直す機会にしてほしいですね。若い学生や研究者が、安心して勉強したり研究することができる社会にしてほしいですね。

 

私の息子もポスドクで、頑張っていますが、いつも次の仕事のことを考えて、研究しているようです。

 

毎日、夜遅くまで研究していますが、いくら頑張っても将来の保証がないのが可哀相でなりません。

 

「生活に困っている学生や研究者をもっと支援しましょう!」

 

日本の将来は、若い学生や研究者にかかっています。

 

 

2020.5.17.(日曜日)午前11時30分

里山 歩樹 (藪野 正昭)