ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「セミしぐれ」

今日は、はや暦の上では秋だと娘が教えてくれました。

娘の話を聞いてビックリです。今年も、暦の上では秋とは早いものですね。このところセミの鳴き声があちこちから聞こえてきます。

 

ジージー、シャンシャンシャン」とにぎやかなセミの鳴き声が聞こえてきました。昨日、リハビリで車で出かけたときも、車の中にいても窓の外からセミのにぎやかな鳴き声が聞こえてきました。

 

セミの鳴き声を聞くと、今年も夏がやってきたなー、と感じますね。セミのにぎやかな鳴き声は「セミしぐれ」と言われています。私はこのセミしぐれの鳴き声が大好きでした。

 

セミが鳴く「セミしぐれ」の音を聞いていると、なぜか、夏本番だなーと感じて、うれしくなります。私はよく近くの里山や公園に出かけましたが、外に出かけると「セミしぐれ」があちこちから聞こえてきました。

 

セミしぐれの音を聞いていると、セミが一生懸命鳴いていることを思い出して、セミがかわいく感じました。セミは、地中の中で何年も暮らした後、地上に出て、羽化すると、わずか一週間ほどで命を終えてしまいます。

 

セミはその短い夏の一週間のあいだに子孫を残そうとして、必死になって、鳴いています。その一生懸命さが、少しかわいそうになります。

 

里山に行くと「セミしぐれ」の音がにぎやかで、外の騒がしい音もかき消されてしまいます。私はセミが子供のときから大好きでした。

 

子供の頃の私は、夏になると公園や里山に行ってセミをとるのが大好きでした。私の子供の頃は、セミをとる網がありませんでしたので、セミは、くもの巣のくもの糸を使ってよくとったものです。

 

長い竹ざおの先に小さな輪を作って、そこにくもの巣の糸をまきつけて、そのくもの糸でセミをつかまえたものです。くもの糸はよくセミにくっつくので、セミがおもしろいほどよくとれました。

 

セミとりに行くときは、まず、家の周りのくもの巣を探して、そのくもの糸を竹ざおに巻きつけて、セミをとりに行きました。くもの糸をセミにつけると、セミは驚いて逃げようとしますが、くもの糸がからまって取れません。

 

私はくもの糸にくっついたセミを、手を伸ばして取りました。私の子供の頃のセミといえば一番多かったのは、二―二―ゼミとアブラゼミでした。

 

公園の桜の木などに行くとセミが並んでたくさん止まっていました。セミは音が聞こえないので、私が静かに近づいても、逃げません。手で簡単にとることができました。

 

夏の里山に行くとあちこちから「ジージージー」とにぎやかなセミの声が聞こえてきました。セミ立秋を過ぎると、ミンミンゼミが鳴き出します。

 

そのうちに、盆が過ぎると、「つくつくぼうし」が鳴き出します。つくつくぼうしが鳴き出すと、夏ももう終わりに近づいたと感じました。私はつくつくぼうしの鳴き声を聞くと、夏ももう終わると思い、寂しくなりました。

 

今日ははや立秋。もうすぐセミもつくつくぼうしが鳴き出します。

セミしぐれの鳴き声もしばらくすると聞こえなくなります。

 

セミしぐれの音が聞こえなくなると思うと、何となくさびしく感じますね。

 

 

2020.8.7.(金曜日)午後12時15分

里山 歩樹 (藪野 正昭)