ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「ふるさとの夏の夜の思い出」

今日は、1週間ぶりにリハビリに出かけました。

リハビリのときはいつも朝6時に起きて、出かける用意をする必要があります。朝食をとってから、迎えの車に乗るために玄関を出ました。

 

今日は晴天。空には青い空が広がっています。吹いてくる風が生暖かく感じます。今日は、兵庫県真夏日になるとのこと。

 

地域によっては35度を超える猛暑日になるようです。いよいよ夏本番になりました。迎えの車に乗ると、クーラーがよく効いていて助かりました。

 

私は暑い夏になると、よく、子供の頃に過ごしたふるさとの夏の夜のことが思い出されます。私は、子供の頃は縁側のある古い家屋に住んでいました。暑い夏になると夜は必ず縁側に行って、夕涼みを楽しみました。

 

私の子供の頃は、どこの家も開けっ放しにしていました。特に、暑い夏はすべての雨戸を開けて涼しい風を家の中に入れていました。

 

夏の夕方からは私達は家族全員が縁側に集まって、夏の夜を過ごしました。縁側には必ず蚊取り線香をつけていました。蚊取り線香はキンチョウに決まっていました。

 

子ぶたの形をした容器に蚊取り線香をつけて、蚊に刺されないようにしていました。そして、手には必ず大きなうちわを持って風を起こしていました。

 

縁側の上には、風鈴がつるしてあり「リーンリーン」という涼しげな音がしていました。風鈴の音を聞くと、不思議と涼しくなるように感じました。夏の夜は、蚊取り線香と風鈴に、大きなうちわは欠かせませんでした。

 

私の子供の頃はカンカン照りの暑い夏でも、夕方になると急に気温が下がってきました。夕方になると涼しい風が吹いてきました。縁側にいると暑い夏のことを忘れてしまうほどでした。

 

我が家の縁側の向こう側には山がありました。その山の上を見ると、きれいな月が輝いていました。私達は、きれいな月を見て、「きれいな月だね!」と言ってよく月見を楽しみました。

 

私の住んでいた家のそばには、清らかな川が流れていたので、夏になるとホタルが飛ぶ姿が見えました。ゲンジボタルが光りながら、ふらふらと飛んでいる光景は幻想的でした。夏の夜はホタルを見るのが楽しみでした。

 

夜になると、近くの山の方から、フクロウの鳴き声が聞こえてきました。「ホーホーホー」という鳴き声が暗い中から聞こえてきました。

 

私は、子供の頃はフクロウの鳴き声が怖くて、あまり好きではありませんでしたが、フクロウの鳴き声は夜になると毎晩のように聞こえてきました。

 

フクロウの鳴き声を聞くと、私は昼間見たフクロウの顔を思い出して、大変怖く感じました。近くの林の中からはセミの鳴き声が聞こえてきました。夜に聞くセミの鳴き声はなぜか物悲しく聞こえました。

 

子供の頃は、縁側で過ごしてから寝るのが習慣でした。寝るときは、部屋の中に大きな蚊帳をつって、その中で家族が雑魚寝をしました。

 

私の子供の頃は、夜になっても開けっ放しでした。そのため、夜になって冷たい風が入ってきました。私達子供は、寝冷えをしないように夏でも腹巻をして寝ていました。

 

夜になると昼間の暑さが嘘のように涼しくなりました。クーラーや扇風機のようなものは不要でした。私は、蚊帳の中で、フクロウの鳴き声やセミの鳴き声を聞きながら寝ました。

 

夜、縁側で家族そろって過ごしていたときの最大の楽しみは、スイカやマッカを食べることでした。

 

昼間から冷たい井戸の水にスイカやマッカを冷やしておいて、夜になると家族全員で冷たいスイカやマッカを食べました。夜食べるスイカやマッカの味は最高でした。

 

私の子供の頃に過ごした夏の夜のことが懐かしく思い出されます。

今となっては、遠い遠い昔の楽しい思い出です。

 

 

あの頃の夏の夜のことが懐かしく思い出されます。

 

 

2020.8.4.(火曜日) 午後2時20分

里山 歩樹 (藪野 正昭)