秋がますます深まってきました。
今年も秋になっていろいろの花が咲き、私達の目を楽しませてくれています。本日は訪問リハビリの日でした。
リハビリの一つとして家の中を歩く練習をしました。そのとき外の庭の景色をながめましたところ、明るい秋空のもとで、庭の隅に、オレンジのきれいなバラが美しい、秋風に吹かれて、大きく揺れながら、輝いて見えました。
庭のバラは、亡き母が植えたものです。亡き母は花が大好きで、庭の中にはいろいろな花を植えていました。バラも大好きで、庭の周りには、赤いバラを植えていました。
赤いバラの中に、一つだけ、オレンジのバラがありました。私はよく、母に頼まれて、赤いバラをとってきて、家の中に飾りました。
またバラは成長すると、長く伸びて、歩くのに邪魔になるので、よく母に頼まれて、バラの枝を切っていました。バラにはするどいとげがあるので、バラを切るときにはトゲがよくささって、血だらけになったことがあります。
秋の花といえばやはり菊の花ですね。母は菊の花を育てるのを楽しみにしていました。母は大きな頭ほどもある大輪の菊の花を育てていました。菊の花の色は白、赤などいろいろな菊がありました。
母が元気なときは、我が家の庭には大きな菊の花がたくさんありました。母はその菊の花を育てるのを一番の楽しみにしていました。育てた菊は町の菊花展に出展して表彰されたことがあります。
母は花が大好きなので季節に応じて、色々な花をプランターや、鉢に植えていました。私もよく母に頼まれて、花の苗を買いに行ったり、プランターなどに花の苗を植える手伝いをしました。
母が元気なときは、我が家の庭には季節折々のいろいろな花が咲いていました。我が家の狭い庭は、色どりゆたかな花でいっぱいになっていました。
今日も、秋晴れのよい日です。
秋晴れの下でオレンジのバラがきれいに咲いていました。
そのオレンジの庭の花を見て、母と一緒に花を育てたことを思い出しました。
2020.11.4.(水曜日)午後3時5分
里山 歩樹 (藪野 正昭)