今年もはや5月に入って、新聞のニュースを読んでいると早いところでは田植えが始まっているとのこと。
私が暮らしている川西地区ではまだ田植えは始まっていませんが、兵庫県では三田地区でははや田植えが始まっているとのこと。田植えが始まると聞くと、すぐに夏になり、その前にはゆううつな梅雨のシーズンになりますね。
私が生まれ育った川西地区はあるのは里山と田畑ばかりで、田植えが始まると、私はよく近くの田んぼに遊びに行きました。
昔は、田植えは農家にとっては大仕事で、家族だけでなく親せきの人が一緒になって田んぼに入って田植えを手伝ったものです。私も子供の頃に、つめたい田んぼの中に入って田植えを手伝ったことがあります。
子供の私は水の入った田んぼの中に入るのが嫌で困りました。しかし、田植えは田舎ではなくてはならない仕事で、子供だった私も、大人の人と並んで苗を植えたことがあります。
私は田植えが終わったふるさとの田園の風景が気に入っていました。水の入った田んぼの中を見ると、青い空と白い雲が田んぼの水面に浮かんできれいでした。
田植えが終わった棚田の風景は日本のもっとも美しい田舎の風景でした。田植えが終わった田んぼに行くとカエルのにぎやかな鳴き声が聞こえてきました。私はそのカエルの大合唱が好きで、よく近くの田んぼに遊びに行きました。
田んぼをの中を見ると、小さなオタジャマクシがいっぱい泳いでいました。よく探すとカエルの卵がありました。私はそのカエルのゼリー状の卵をさわってよく遊んだものです。
もう少しすると、川西地区でも田植えが始まります。かつての田植えのような田舎ののどかな風景はなくなり、機械化が進んで田植えもすぐ終わってしまいます。
昔は田植えは、2~3日かかる大仕事でした。
かつて田植えをしたことはなつかしい思い出です。
2021.5.8.(土曜日)午前11時
里山 歩樹(藪野 正昭)