ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【兵庫通信】ー「兵庫県の人口減少について」

先般5年ごとの国勢調査の結果が発表されました。

それによると、兵庫県の人口減が戦後最大の減少幅になったとのこと。その結果、兵庫県の人口総数はとうとう550万人を切ることになりました。

 

兵庫県の人口は26年前の阪神淡路大震災のときに大幅に減少しましたが、その後の復興のために順調に回復して、一時は過去最大の人口になったことがあります。

 

しかし、その後は毎年大幅な人口減を続けてきました。このまま推移すると兵庫県の人口はいずれ500万人を切ることが予想されます。

 

兵庫県の人口減少の最大の要因は神戸経済の活力低下にあると考えられます。神戸は戦後は重厚長大産業が発展して、兵庫県だけでなく日本の産業拠点として発展してきました。

 

そして、それにより、全国から多くの人々が神戸に雇用を求めてやってきました。そのことによって、兵庫県の人口も順調に伸びてきました。

 

その後、世界や日本の産業構造が変化してきて、重厚長大産業から情報化や国際化が進み、産業構造は情報産業やソフト産業が最大の中核となってきましたが、神戸はその産業構造の変化に取り残され、今でも鉄鋼、船舶などの重厚長大型産業に依存しています。

 

そのため、神戸経済の活力低下が進み、その結果、雇用が減少して、人口も減りました。神戸を代表する企業といえば、今でも川崎重工神戸製鋼三菱重工三菱電機重厚長大型産業であり、戦後から変わっていません。

 

神戸の人口減の最大の要因は産業構造の推移に遅れたことです。神戸の人口の回復を目指すためには、産業構造は情報産業やソフト産業などに転換する必要があります。

 

モデルにすべきは、京都です。

京セラ、ムラタ、日本電産任天堂などの新しい企業が世界に向かって発展しています。

 

神戸は京都を目指して、経済活力を高めていく必要があります。

 

 

2021.5.31.(月曜日)午前10時20分

里山 歩樹(藪野 正昭)