神戸は日本一の日本酒の産地です。
日本酒のおよそ3割は神戸で生産されます。神戸の酒は、灘の酒と
言われています。灘と呼ばれる地域に酒蔵が集積しているためです。
灘の酒の特徴は、山田錦と呼ばれる最高の酒米を使い、六甲山系か
らの湧水で醸造することです。
灘の酒メーカーでは、数年前から「灘の生一本」という統一ブラン
ドの商品を販売して話題になっています。定められた基準をクリア
した酒だけに「灘の生一本」のラベルと容器を使用して販売してい
ます。云わば、灘の酒を代表する酒であり、各社は社名を賭けて生
産しています。それだけに、どのメーカーの酒もおいしいです。
皆さんにも、この「灘の酒生一本」をお勧めします。ただ、限定販
売ですので、直ぐに売り切れます。もし「灘の酒生一本」が手に入
らなくても、灘五郷のお酒ならどこのメーカーの酒でもおいしいで
す。
日本酒は長く、ワインや焼酎に押されて減少傾向が続いていました
が、近年その良さが見直されてきています。日本酒は美容にも健康
にも良いことが認められています。政府も、ジャパンブランド商品
として日本酒の振興に力を入れています。
日本酒は世界でも注目されています。日本食ブームもあり、世界の
レストランでは「SAKE」と言えば通じるようです。
今、各企業とも日本酒の輸出に入れています。今日の新聞では、世
界から多くのバイヤーが灘の酒の視察に来るとの記事がでていまし
た。日本酒が世界で愛飲にされる時代が来るでしょう。
皆さん、食の秋です。日本酒の美味しい季節です。癇にしてよし、
冷やしてよし、常 温でも美味しい日本酒を愉しんでください。
2013.9.24. 里山 歩樹