ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【日常通信】-栗拾い

今日も曇り。

 

朝になっても薄暗くて気分も晴れません。今日は少しムシムシ

します。湿度が高くて蒸し暑く感じます。今日は風もほとんど

ありません。今日は土曜日、リハビリもありません。家の中で

歩いて自主リハビリをしました。今日は少し足が重く感じます。

低気圧のせいですかね。家の中を歩きながら窓を開けて外を見

ると灰色の雲が広がっています。

 

今日は満月の日ですが、今日も名月は見ることは難しそうです。

昨日の十五夜の日は曇りでしたが、雲の間から大きな丸い月が

見えたと家内が言っていました。家内は、今日の昼食の後に月

見団子を出してくれました。月見団子を食べるのは久し振りで

す。懐かしい味がしてとても美味しく頂きました。

 

新聞によると台風16号が北上しているようです。今日の新聞

に読むと、台風で野菜が高騰しているようです。北海道で相次

ぐ台風の影響でジャガイモや人参等の野菜が被害を受けて、品

薄で価格が高騰しています。食欲の秋なのに、家計は大変です。

これからも台風が来ますので農産物の被害が心配です。

 

今日の神戸の朝刊では、ボクシングの長谷川選手が三階級制覇

したと一面で伝えていました。長谷川選手は兵庫県西脇の出身

です。ジムは神戸にあります。私が勤めていたポートアイラン

ドの中にありましたので、特別に親近感を覚えますね。大した

ものです。これからも頑張ってもらいたいですね。おめでとう

ございます!

 

このブログはラジオを聞きながら書いていますが、ラジオのニュー

スで、台風16号が九州の長崎に上陸して50年に一度の大雨

になりそうだと報じています。今年は九州と北海道に台風がよ

く上陸します。私は秋の台風の時期になると、栗拾いの事を思

い出します。台風の後には必ず栗山に行って栗拾いをしました。

 

子供の頃は家から歩いていけるところに我が家の栗山がありま

した。傾斜のきつい山でした。細い坂道を上って栗山に行きま

した。山の傾斜に何本かの大きな栗の木がありました。台風に

なると栗が風に打たれて木から落ちてきます。普段は長い竹の

竿でいが栗を叩いて落としますが、台風の後に行くと栗が山の

斜面に一杯落ちています。

 

普段は下草を刈っていますので、栗はすぐに見つかります。し

かし、下草を刈ってないと、栗は草むらの中に隠れて探すのに

苦労しました。台風の後は栗拾いの絶好の機会です。足元に栗

の実がごろごろ転がっています。面白いほど簡単に栗を拾う事

が出来ます。

 

栗の木にもいろいろな種類があります。栗の木はさし木で育て

ます。川西では銀寄せの栗の木を多く育てていました。銀寄せ

は甘くて最高級の栗です。他の栗とは全然味が違います。山に

行くと自然に育った「しば栗」があります。実は小さいですが

甘みが強く、私は好きでした。しかし、実が小さいので少しし

か食べるとこがありません。

 

台風の後は早く栗山にいって栗を拾わないと、ウサギやネズミ

に齧られます。小動物も台風の後は栗が沢山あると知っていま

す。拾った栗は竹の籠に入れて持って帰りました。家に持って

帰ると祖母と母が枝豆と一緒にゆがいてくれました。

 

また、母はよく栗ご飯を作ってくれました。私は母が作る栗ご

飯が大好きでした。特に、栗の赤飯の味は格別でした。秋のお

やつは栗でした。毎日のように栗を食べました。栗と枝豆はよ

くあいました。枝豆は我が家の畑で育てたものです。

 

枝豆の実は枝豆の枝に鈴なりになっています。私が畑から枝豆

に茎をぬいって持って帰ると、すぐに枝豆の実を採って栗と一

緒に母ガ湯が大着な鍋でゆがいてくれました。栗は沢山採れる

と親戚や近所の家にお裾分けしました、皆さんから大変喜ばれ

ました。台風は栗拾いの絶好の機会でした。

 

川西では妙見の方に行くと今でも栗拾いが出来るところがあり

ます。今は、栗の木の多くは山ではなくて、平地の畑で植えら

れています。栗は探すまでもなく簡単に見つけることが出来ま

す。便利になりましたが、昔のような山の斜面で草をかき分け

ながら探す醍醐味がなくなりました。兎や小動物に出会う楽し

みもなくなりました。

 

私は今も栗拾いと言うと栗山の中で栗を拾った事を懐かしく思

い出します。長い竹の竿で栗のいがをたたき落とすのが楽しかっ

た事を思い出します。頭に栗のいがが落ちてきて泣いた事を思

い出します。

 

栗のソゲが手に刺さって困ったことを思い出します。

秋の栗拾いには懐かしい思い出が一杯です。

 

「栗拾い 痛い思い出 秋深し 歩樹」

 

2016.9.17. 里山 歩樹