ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【兵庫通信】ー「秋の栗拾い」

今年も、はや9月になりました。

残暑が厳しい日が続いていますが、日々、秋らしさが感じられるようになりました。

 

秋といえば台風のことがよく思い出されますが、私の子供の頃のことを思い出すと、台風のあとには、自宅の栗山に栗拾いに行ったことですね。私の子供の頃に過ごした自宅から歩いて小一時間のところに、小さな栗山を持っていました。

 

台風が来ると、そのあとには栗がたくさん落ちているので、私は自宅の栗山に栗拾いによく行きました。我が家の栗山には、栗の木が5~6本ありました。

 

山にはめったに行かないので、栗山に行っても、下草が生い茂って栗を探すのは大変でした。台風が来ると、風で栗の実が木から落ちますので、台風の後に行くと、栗をたくさん拾うことができました。

 

川西は栗山がたくさんありました。我が家の栗山も秋にはおいしい栗がたくさんとれました。私は、親せきの人を誘ってよく栗拾いに行きました。

 

川西の栗の中では、「銀寄せ」が特に有名でした。銀寄せは栗の王様として、高価な価格で販売されていました。

 

我が家の栗山の栗は残念ながら「銀寄せ」ではありませんでした。それでも秋になると毎年大きな栗がとれました。我が家の栗山でとれた栗は甘くて、とてもおいしい栗でした。私は子供の頃から、栗が大好きでした。

 

栗山に行って栗を拾ってきては、自宅に持って帰り、よく焼き栗にして食べました。栗の食べ方にはいろいろありますが、私は炭火で焼く焼き栗が一番好きでした。

 

焼き栗の次に好きだったのは栗ごはんですね。祖母や母がよく栗ごはんをつくってくれました。私は栗ごはんの中でも赤飯の栗ごはんが一番好きでした。赤飯の栗ごはんに、少しごま塩を振りかけるだけで、何杯でも食べることができました。

 

我が家の栗は、私は山に行くと持って行った竹ざおでまだ木になっている栗をたたいて栗の実を落としました。その落ちた栗の実を草むらの中から探して家に持って帰りました。

 

家に持って帰ると、祖母と母が大変喜んでくれました。母は必ず栗ごはんをつくってくれました。赤飯の栗ごはんをごま塩を振りかけて食べたことが今でもなつかしく思い出されます。

 

今もその栗山はありますが、もう数十年も行っていませんので、荒れ放題になっているだろうと思います。

 

栗の木はもろいので、何年もほっておくと栗の木は倒れてしまいます。栗の実もとれなくなります。

 

子供の頃に行った栗山がなつかしく思い出されます。

 

 

2020.9.3.(木曜日)午後2時5分

里山 歩樹 (藪野 正昭)