今年も春になり、里山の竹やぶではタケノコがたくさん芽を出す季節になりました。
私は子供の頃から春になると、待っていたかのように我が家の持ち山にある竹やぶに出かけてタケノコ掘りに行ったものです。
我が家の竹やぶは以前の自宅から約1時間ぐらい歩いたところに小さな栗山があり、そのそばにある広い竹やぶでは春になるとたくさんのタケノコが生えてきました。特に雨が降る季節になると毎日のようにタケノコとりに出かけていました。
持ち山の竹やぶはすぐそばに谷川が流れていて、そのそばには砂防ダムがありました。
そのため、竹やぶは砂地になっていて水はけがよいので、太いタケノコがたくさんとれました。タケノコはほっておくとすぐ竹になって食べられなくなるので、特に梅雨の時は毎日朝からタケノコ掘りをしました。
あまりにもたくさん生えていて毎日10本ほどとれたので、我が家だけでは食べきれなくて近所の家へおすそわけしました。タケノコを持って帰ると母が大変喜んでくれました。
そして、母はそのタケノコを使ってタケノコごはんやタケノコの味噌汁等を作ってくれました。我が家の竹やぶでとれるタケノコは太くてやわらかかったので、母はタケノコのお造りもつくってくれました。
お造りにしてもやわらかいのでいくらでも食べることができました。私はタケノコの料理の中でも特にタケノコごはんが好きでした。
タケノコごはんをお茶漬けにして食べるのが特に大好きで、何杯でも食べることができました。タケノコの味噌汁はよく白いごはんにかけて食べました。
母から行儀が悪いと言われましたが、タケノコの味噌汁を白いごはんにかけて食べるといくらでも食べられました。今でも子供の頃のタケノコのお味噌汁が思い出されます。
一昨日は家内が今年初めてタケノコの入ったお吸い物をつくってくれました。
なつかしい味がするおいしいお吸い物でした。
家内に感謝ですね。
2022.4.15.(金曜日)午前10時
里山 歩樹(藪野 正昭)