ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「五輪イヤー」

今年は、オリンピック・パラリンピックイヤーです。

早いもので開会まで200日を切ったようです。新年の新聞を読むと、五輪の記事が各紙とも目立ちます。

 

そのような記事を読むと、いよいよオリンピックイヤーだなーと思います。しかし、私はなぜか、あまり心が高まるように感じません。

 

前回の東京オリンピックのときの記憶はほとんど残っていません。このため、私にとっては、日本の首都、東京で開催される初めてのオリンピックになります。

 

近年はオリンピック以外、スポーツごとに世界大会が開催されているので、4年に一度のオリンピックについても、以前ほど心が高まることはありません。

 

昨年、大きなニュースになったラグビーのワールドカップで日本が活躍して心が躍りました。ラグビー以外にも、野球、サッカーなど、毎年のように世界大会が開催されているので、オリンピックの価値も下がってきたように思います。

 

それと、オリンピックは、以前は、アマチュアスポーツの大会でしたが、近年は、プロの選手が中心になった大会となりました。そのためか、近年のオリンピックは、プロ化、商業化が進んだように思います。

 

一番気になるのは、必要以上にメダルにこだわることです。国も、メダルの獲得数を目標にし過ぎています。オリンピックが国威掲揚の場になってきました。

 

確かオリンピック精神は「参加すること」に意味があったように思います。

 

選手のコメントを聞いているとメダルの色にこだわった言葉が多くて、メダルをとることが目的になっている感がします。

 

選手も、メダル獲得を義務付けられているようで、かわいそうに思います。悲壮感が目立っていて、スポーツ本来のさわやかさが感じられなくなったように思います。

 

また、スポーツの種目もあまりにも多くなって、私が一度も見たことない種目もあります。このためか、オリンピックの開催に必要な費用は巨額になってきています。今年の東京開催も、費用総額が1兆数億円になると聞きます。

 

それによる経済波及効果が見込まれますが、私はすぐに、そんなに巨額の資金があれば、国民の生活向上や、災害のない国づくり、環境対策にもっと力を入れるべきではないかと思ってしまいます。

 

東京オリンピックは、もともとは、東北の復興を世界にアピールするオリンピックとして誘致したと思いますが、最近は東北の復興のことはあまり話題になりませんね。

 

私は、オリンピックも曲がり角に来ていると考えます。スポーツの開催種目も、絞るべきです。すでに世界大会が開催されているスポーツはオリンピックに開催する必要はないと思います。

 

それと、あまりにも行き過ぎた商業化は見直すべきではないでしょうか。私は当初のオリンピックの精神を思い出して、アマチュアスポーツを中心としたオリンピックに戻ることを期待します。

 

私は今、もっとも関心を持っているのは、パラリンピックです。パラリンピックこそがアマチュアのスポーツの祭典だと思います。人間の可能性、強さを示してくれるパラリンピックこそがオリンピック精神に近いと思います。

 

私は東京パラリンピックを機会に、日本の社会全体が、バリアフリーが進んだユニバーサルデザイン社会に進化することを期待しています。日本は、あまりに障がい者にとっては、暮らしにくい社会だと思います。

 

この間、新聞を読んで驚いたのは、車いすの人が新幹線を利用するときは、事前にJRに申し込む必要があるとのことです。また、新幹線の車両には車いすで乗るスペースがないとのことです。

 

私は、この記事を見て驚きました。新幹線には車いすで乗ることができないなんて、考えられません。

 

そういえば、私もよく新幹線を利用しましたが、車いす用のスペースはなかったように思います。東京パラリンピックには世界各国から、多数の車いす利用者が来られるのにどうするつもりですかね。

 

これを機会に新幹線の全車両に車いす用スペースを設けるべきだと思います。そして、JRの全部の駅に車いす用のトイレを設ける等、バリアフリー化やユニバーサルデザイン化を進めてもらいたいと思います。

 

昨日の新聞では、京都がこれから建設するホテル等宿泊施設でも全室バリアフリー化することを条例で義務づけると記事に出ていました。

 

京都だけでなく、日本はパラリンピックを機会に、全国どこのホテル等宿泊施設でも全室バリアフリー化することを義務づけてほしいですね。

 

今年の五輪イヤーが、日本社会のバリアフリー化、ユニバーサルデザイン化の元年の年となることを心から期待します。

 

2020.1.8.(水曜日)午後5時13分

里山 歩樹(藪野 正昭)