このところニュースを聞いていると、日本の大学のオンライン講義のことが大きな問題になっています。
テレビのニュースを聞いてビックリしたのは、今年4月に入学した大学生が、コロナ問題のため、いまだに大学に行けない状況が続いているとのこと。
4月に入学して半年もたっているのに、未だ一度も大学に行けない大学生が多いとのことです。それでは大学生は大学の授業をどうしているのかと言うと、オンラインで講義を聞いているとのことです。
入学して半年も経っているのに、未だ一度も大学のキャンパスに行かない、さらに、対面の講義は経験していないとのことです。そのため、大学生には大変な不満やストレスがたまっているとのことです。
そのため、学生の中の約1割は大学を退学することを考えているという調査結果も出ています。私は大学での講義と言えば教室での先生から対面による講義しか思い浮かびません。オンラインでどんな教育ができるのか私には想像できません。
私は、大学とはキャンパスに行って、多くの人と知り合いになって、先生から直接講義を聞き、質問するのが大学生と思っていました。オンラインだけの講義は通信教育と同じです。それでは大学生が不安になるのは当然です。
大学によっては今年後半の講義もオンラインでやるところが多いとのこと。コロナ問題については、一時、小学校、中学校、高校が一斉休校になったことがありますが、その後は、どの学校もコロナの中でも授業を始めています。
それなのに、大学だけがなぜ未だに休校しているのかよくわかりません。このままでは日本の大学教育が破壊されてしまいます。
私の経験では、大学とは単に先生の講義を聞くだけでなく、キャンパスに行って多くの人と交流して、友人を作り、学びだけでなく、クラブ活動をしたりマージャンなどで遊んだり、カフェでだべったりして、人生の経験を豊かにしてくれるところが大学です。
私にとっては大学は人生でもっとも豊かな経験や体験をするところでした。今でも大学生活のことが思い出されます。その大学でのキャンパス生活がコロナのためにできないのは、誠に残念です。
私はオンライン教育がダメとは言いませんが、キャンパスでの対面教育と併せてやっていくことで効果があると思います。
オンライン講義だけでは、今の学生があまりにも気の毒です。
「全国の大学生に、大学のキャンパスの講義を聞く機会を与えましょう!」
2020.9.10.(木曜日)午後2時15分
里山 歩樹 (藪野 正昭)