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【兵庫通信】-「秋の村まつり」

今年もいよいよ秋が深まってきました。

秋になって思い出すのは近くの神社で開催される「秋の村まつり」ですね。

 

私が暮らしている川西の多田地区では、毎年、9月の上旬になると、近くの多太神社で秋の村まつりが開催されます。

 

このまつりには、多田地区の各村から、太鼓とだんじりが多太神社に宮入りして、勇壮な太鼓とだんじりの練り歩きが展開されます。村まつりでは、獅子舞や、だんじりの上での田舎芝居などが行われます。

 

この秋の村まつりには、多田地区の村人がたくさんやってきます。太鼓は村の少年少女が太鼓に乗って、太鼓をたたくのが習慣になっています。

 

太鼓に乗る子供達はみんな白いおしろいをつけて、口紅をつけて、かわいい衣装をしています。太鼓に乗る子供は私達の憧れでした。

 

「よいやー、ドンドン、よいやードンドン、サーノーヤーヤー、ドンドン」と勇壮な音を鳴らして、練り歩きをしますと、なぜか心がおどります。秋の村まつりには、村の若い人達が太鼓をかついだりだんじりを引っ張ったりしていました。

 

ところが、近年は若い人が少なくなったために、太鼓をかつぐ人が少なくなって、秋の恒例の村まつりも、近年は数年に1回しか開催されなくなっているようです。

 

私は若いときは、秋の村まつりには、家族と一緒に必ず多太神社に見物に行ったものです。多太神社に行くと近くに住んでいる親戚の人達も見物に来ていました。親戚の人の中には、だんじりの舞台の上で、芝居をしたこともありました。

 

田舎芝居は、大変楽しい催しで、秋の村まつりの名物になっていました。多太神社に宮入りした太鼓とだんじりは宮入が終わると、それぞれ多田の村に帰りました。

 

それぞれの村に帰るためには、約2kmぐらいの距離がありますが、太鼓とだんじりはその長い道中も「ドンドンドン!」と太鼓をたたきながら、練り歩きをしながら帰っていきました。

 

私達は家族と一緒になって、その太鼓のあとをついていきました。太鼓はときどきひと休みしながら、時間をかけて、帰っていきました。私は子供のときは「ドンドンドン!」という太鼓の音が好きで、太鼓の音を聞くと心がおどりました。

 

秋になると必ず秋の村まつりのことを思い出します。以前は秋の村まつりは多田地区全体の秋の一大イベントでした。村人みんなが秋の村まつりを楽しみにしていました。

 

村まつりのときはそれぞれの家でごちそうをつくって、お酒を飲んで、村まつりを祝いました。秋の村まつりは村人にとって一年で一番楽しいときでした。

 

今年も秋の村まつりの季節がやってきました。

多太神社では今年は太鼓とだんじりの宮入が開催されるのでしょうか。

 

「ドンドンドン!」

「秋の村まつり、バンザイ!!」

 

 

2020.9.11.(金曜日)午前10時35分

里山 歩樹 (藪野 正昭)