私は毎日、新聞を読むことを唯一つの楽しみとしています。
新聞は3紙、日本経済新聞、地元紙神戸新聞、読売新聞の3紙を毎日、すみからすみまで読んでいます。
このところの記事で最も気になるのは「日本学術会議」のことですね。学術会議の会員任命を総理が拒否したことですね。私はこの記事を読んで、新しい菅総理の本当の姿を見たように思います。
学者の会員の任命を拒否しておきながら、その理由をあきらかにしない、自分は総理だから、任命拒否も当然だと、考えているようですね。小さな役人根性のような上から目線が気になります。
前の総理のときも記録改ざんやいろいろ不明瞭なことがありましたが、菅総理になっても、変わっていませんね。学者という人にはいろいろ多様な意見があって当然です。それが気に入らないから任命拒否しているとすれば大きな問題です。
このため、新聞を読んでいると日本の多くの学会や学者が今回の政府の暴挙に対して、厳しい批判をしています。これはまさに、学問の自由に対する介入です。
こんなことを許していると、日本は表現の自由や教育の自由が失われてしまいます。日本社会がどんどん暗い社会になっていきます。日本社会がますますきゅうくつな社会になってしまう恐れがあります。
日本の強みは何人も自由に発言し、研究できる社会であることです。誰でも政府の言う通りに従う学者になれば、日本の学問や研究では自由がない社会になってしまいます。
今回の学術会議の会員任命拒否は、あきらかに、菅総理の暴挙です。こんなことを認めてはなりません。学者や研究者は何人にも拘束されずに、自由に多様な意見や研究をすることに存在意義があります。
その多様な考え方や意見を否定するような社会になれば、日本からは科学、芸術、文化などの多様な活動や研究ができなくなって、日本社会は死んでしまいます。
これは日本学術会議だけの問題ではありません。新聞を読んでいるといろいろな分野の人が、今回の任命拒否に対して厳しい意見を寄せています。
今日の記事を読んでいると、政府は会員拒否問題だけでなく、学術会議そのものを、行政改革の対象にして、日本学術会議自体をつぶそうとしています。そうなれば大変なことになります。こんな暴挙は絶対認めてはなりません。
今回の件については学者だけでなくいろいろな分野の方から政府の反省を求める声があがっています。私も大変心配しています。こんなことが認められれば、日本社会は自由な発言が許されない社会になってしまいます。
皆様も、「ぜひ政府に対して任命拒否を撤回するよう、働きかけましょう!!」
今の総理は了見があまりにも狭すぎます。
総理としての資質が疑われます。
2020.10.10.(土曜日)午後12時50分
里山 歩樹 (藪野 正昭)