早いもので、菅新内閣が誕生してから1カ月が経ちました。
菅総理は、誕生時の支持率が高くて、国民から大きな期待が寄せられています。
菅総理は発足早々、携帯電話料金の引き下げや、デジタル庁の設立などで具体的な目標を示して、実績づくりに懸命です。「仕事をする内閣」をうたい文句にして、頑張っていますね。
行政改革にも熱心ですが、私は、菅総理がどんな国をつくろうとしているのかその将来像が見えないのが大変気になります。
菅総理は、携帯料金の低下や、行政合理化、行政コストの効率化等には熱心ですが、その先にどんな国があるのか私にはよくわかりません。
私がもっとも気になっているのが菅総理がリーダーとして、暗い感じがすることです。リーダーが暗いと、社会全体が暗くなります。菅総理は、実務型リーダーだと思いますが、見ていると、優秀な役人のような感じがします。
小役人のような上から目線が気になります。いま大きな問題となっている学術会議の件についても、国の予算や任命権を振りかざして、理由も説明することなく、拒否する狭い了見が大変気になります。
国が10億円の予算を出しているから、国の言う通りするのが当然だという姿勢には違和感を感じますね。いまのような陰湿なやり方をやっていると、国民が委縮して、社会が暗くなってしまわないか心配ですね。
例えば森友問題の建築費の情報隠しも同じことですね。国民の多くが真相解明のための調査を求めているのに、菅総理は再調査は頭から拒否しています。これが菅総理の本当の姿だとすると気が滅入ります。日本社会の将来にも不安を覚えますね。
菅総理は、携帯料金の引き下げよりも、もっと明るいオープンな社会をつくるために全力を傾けるべきだと思います。ぜひ、明るい、オープンな国づくりに力を入れてほしいですね。
菅総理は実績づくりに熱心ですが、私たちはそんな小さな実績など求めていません。それよりも、すべての人々が、明るく、楽しく暮らせる社会をつくることに全力で取り組んでください。
何よりも急がれるのはコロナ対策です。経済再生を急ぐためにGoToキャンペーンに巨額の経費を投入していますが、それよりも、ワクチンや治療薬の開発に国の予算を投入することこそが、国民に安心感を与えて経済も回復すると思います。
あっというまに1カ月が経ちましたが、私は菅総理の上から目線の高圧的な姿勢が気になります。
皆さんはどのようにお考えですか。
2020.10.17.(土曜日)午後12時30分
里山 歩樹 (藪野 正昭)