今年も人事異動の時期がやってきました。
私が通っているリハビリ施設でも担当者が人事異動で大勢代わりました。このところ新聞を読んでいると、企業のトップや役員の異動が発表されています。
2月になると人事異動が企業や行政で発表されます。サラリーマンにとってこの時期の人事は最大の関心事でした。私は現役のとき。長く人事を担当してきました。
本当を言えば私は人事が苦手でした。業務上やむえなく人事の仕事をしていました。毎年人事の時期になると頭を抱えたものです。
人によると人事の仕事が好きな人もいるようですが、私は正直に言うと人事の仕事は苦手で、やりたくなかった仕事です。私は150人前後の小さな組織の人事をやっていましたので、職員はすべてについてよく知っている人ばかりです。
そのようなよく個人的に知っている人の人事をすることは、大変気をつかいました。一人一人の考え方や希望がわかっているだけに人事で異動をさせることについてはいろいろと悩みました。
人事で一番難しいことは、すべての職員の希望を満たすことはできないことです。人事では希望がかない、喜ぶ人もいる一方で、不本意な人事異動で、がっかりする人もいます。すべての人の希望をかなえることはできません。
本人の希望とは違った人事をすることもあります。組織の運営上どうしても、希望しないポストへ移動することも必要となります。
この時期の人事では、昇格人事もあります。昇格人事については、私は一番頭を悩ませました。昇格できる人はわずかです。誰を昇格させるかは難しい判断でした。それでも昇格人事を決めなければなりません。
昇格人事では昇格して喜ぶ人がいる一方で、昇格できなくて、絶望する人もいます。人によっては、そのためにやめていく人もいました。
私は職員一人一人を個人的によく知っているので、その昇格人事で職員それぞれがどう受け止めるかを考えると、夜寝ていてもいつも人事のことが頭から離れずに、寝つけないこともありました。
今日も神戸新聞を読んでいると、神戸新聞の本社役員の発表がありました。その中には私がよく知っている人も役員になっていました。以前からよく知っている人が役員の名前になっていると、うれしくなります。
今年もこれから人事異動の時期になります。かつて私が勤めていた団体でも人事異動の発表があるでしょう。かつての部下からどんな報告があるのか楽しみに待っています。
いい知らせが届くことを心から期待しています。
毎年この時期になると人事のことが気になりますね。
長年仕事で人事をやっていると、退職してからも、元いた組織の人事のことが大変気になります。
2021.1.29.(金曜日)午後1時40分
里山 歩樹 (藪野 正昭)