今年も夏が近づいてきました。
夏になると、近年は猛暑の夏になって、家にいてもクーラーがないと暮らせませんね。私は子供の頃は、四季の中では一番、夏が好きでした。
夏になると長い夏休みがあって、夏休みの時期には野山に出かけて、川に行けば川で泳いで、池に行けば池で泳いだり、里山に行けばカブトムシやクワガタムシ、カナブン、セミなどの昆虫をとることに夢中になったものです。
子供の頃は暑い夏でもクーラーなどなくても過ごせていました。夏になると、家では縁側に風鈴をつるして、風鈴の静かな音を聞いて過ごしました。
風鈴にもいろいろありました。青銅製の風鈴、ガラス製の風鈴ですね。私は、青銅製の風鈴の音は「リーンリーン」という音を聞くと涼しくなったように思いました。
暑い夏には、よく家の庭や周りに水をまいて少しでも涼しくしようとしたものです。夏になると井戸からくんだつめたい水をまくのが私の仕事でした。
夏に欠かせないのは、うちわですね。私が暮らしていた田舎では、みんな大きなうちわを持って風をおこして過ごしました。
子供の頃は、我が家には家のあちこちにうちわがありました。暑い夏に、風鈴の音を聞いて、縁側でうちわを使って、風をおこして過ごしたことがなつかしく思い出されます。
子供の頃は日中は暑い夏でも、夕方になると、涼しい風がふいてきて、縁側で家族がそろって、夕涼みをしたものですね。近年は風がふいてきても生暖かい風ですが、子供の頃は本当に涼しい風がふいてきて、ここちよく感じました。
風鈴と大きなうちわは夏の日本の風物詩ですね。皆さんは、夏に風鈴をつるして、風鈴の音を聞いたことがありますか。我が家では、以前使っていたうちわがまだあります。
うちわを使うと風がふいてきて、涼しく感じますね。
また暑い夏になります。
以前のように風鈴の音を聞いて過ごしたいですね。
2021.5.29.(土曜日)午前10時30分
里山 歩樹(藪野 正昭)