今年も夏がやってきました。
私は子供の頃は夏が日本の季節の中で一番好きでした。夏で思い出すのは、昔家ではゆかたを着て暮らしたことです。
夏になると毎日母がつくってくれたゆかたを着て過ごしました。そして、当時はクーラーなどはありませんので、暑いときはうちわで風を起こして過ごしたものです。
子供の頃は暑い日でも夕方になると、急に気温が下がってすずしくなりました。夕方になると我が家の縁側に座って夕涼みをしたことがなつかしく思い出されます。
当時は暑い夏でも夕方になると涼しくなるので、私たち子供はゆかたを着てから腹巻きをつけて夜を過ごしました。暑くても夜には寒くなるので寝冷えをしないように腹巻きをし、家の中では蚊帳をつっていました。
当時は扇風機やクーラーはないので、ゆかたを着て風鈴をつるして夕涼みをしました。風鈴と蚊取り線香は欠かせないものでした。
夏になるとゆかたを着て、そのここちよい風鈴の音を聞いて過ごしたものです。
子供の頃の夏の夜がなつかしく思い出されます。
2022.6.6.(月曜日)午前10時
里山 歩樹(藪野 正昭)