今年もいよいよ春本番の季節になりましたが、昨日はまた冬のような寒さが戻ってきました。
春が来たと喜んでいところまた冬がやってきて、老人の体はついていけません。しかし、天気は確実に春らしくなってきています。
私は元気なときは春になると、待っていたようにふるさとの野山に出かけて散策を楽しみました。近くの田んぼに行ってあぜ道を見るとツクシがいっぱい出ていました。
ツクシは田畑から家に持って帰ると祖母が佃煮にしてくれたことを思い出します。ツクシを使った佃煮は甘辛くて本当においしくて、私は大好きでした。ツクシの帽子のところは少し苦く感じますが、その苦さが私は大好きでした。
また、田んぼのあぜ道を見るとツクシのほかにタンポポの花もあちこちに咲いていました。まるで夜空の星のように輝いていて、私はその姿が好きでした。とくにはそのタンポポを持ち帰って、家で飾ったこともあります。
田んぼの中を見るとまだ水は入っていませんが、小川の中をのぞくとメダカが群れをなして泳いでいました。メダカの学校ですね。私はそのメダカを網で捕まえたことがあります。カエルの鳴き声もにぎやかに聞こえてきました。
もうすぐすると田んぼの中には水が入り、田植えが始まりますね。春の田畑を歩くといろいろな生き物を見つけることができました。
今年もいよいよ春本番になりました。
子供の頃に春の田畑を散歩したことがなつかしく思い出されます。
2022.3.19.(土曜日)午前10時15分
里山 歩樹(藪野 正昭)