ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【日常通信】ー「緊急事態宣言」

ついにコロナ感染に関して「緊急事態宣言」が発令されました。

このところ、東京、大阪で急激に感染者が増えたことを踏まえて、躊躇していた政府もやっと決断したようです。

 

新聞で国民や専門家の反応を見ていると、「遅きに失した」との意見が多いようです。私も同意見です。もっと早く決断すべきだったと思います。

 

総理は経済への影響を恐れて、宣言を出すことにためらいがあったようですが、今はそんな段階ではありません。欧米のトップは、今の状態を「戦争状態にある」と言っています。

 

そのような危機的状態にあるのに、経済への影響を考えて、躊躇しているのは、日本だけです。アメリカやヨーロッパの状態を見ると、わずか1週間のうちに感染者は爆発的に増えています。

 

いまや世界全体にコロナ感染が広がって、感染者数は百万人以上をはるかに超えて、死者も何十万人にもなると予想されています。このような危機のときにはリーダーの判断の遅れが、取り返しのつかない事態を招きます。

 

昨日の緊急事態宣言を東京都知事大阪府知事、さらには医師会ながどから迫られて、やっと決断したようです。このたびの政府の決定はあまりにも、遅すぎると私は考えます。

 

特に、昨日の宣言の内容を見ると、これまでやってきた自粛要請とほとんど変わりません。この程度の内容なら、法律が成立した段階で、すぐにも出すべきでした。今まで宣言を延ばす必要があったのか、私にはよく理解できません。

 

日本は民主主義の国なので、中国のような強権を発令することはできませんが、それにしても今回の宣言の内容はあまりにもゆるすぎますね。戦時下の宣言としては、あまりにも危機感がありませんね。

 

昨日の安倍総理の発表のときの言葉を聞いていても、なんとしても今回のコロナ危機を克服するという強い意志や覚悟が感じられません。

 

あらかじめ予定されたメモを読んでいるようで、総理の自分の言葉が感じられません。このような時のトップの言葉と表情は国民に強い影響を与えます。

 

トップが落ち着いた表情で、自信に満ちた言葉で話すと、国民は安心しますが、昨日の総理の発言や記者会見のときの顔を見ていると、総理の宣言は色々と、長々と話していますが、実が感じられません。総理の言葉は国民に訴える力が感じられません。

 

長々と話している割には、総理の強い思いが伝わってきません。それとくらべると、小池東京都知事や、吉村大阪府知事の言葉のほうが、思いが伝わってくるように感じます。

 

このような危機のときのトップの言葉の重みを、私はあらためて感じました。このような状況では、トップは多くを語らずに、自分の思いや決意を簡潔に国民に話すことが大切です。綺麗な言葉やかっこよい言葉は必要ありません。

 

いずれにしても、緊急事態宣言が発令されました。あとは、私達、国民の力が試されています。

 

緊急宣言は遅きに失したと思いましたが、それでもまだ間に合います。ギリギリ間に合いました。あとは、私達国民が協力する番です。

 

日本はこれまでも、色んな国難を、国民の力で乗り越えてきました。今日のコロナ危機も、日本国民は必ず乗り越えることができると確信します。国民は政府の決断に、協力するしかありません。

 

私が一番心配しているのは、医療現場の崩壊です。医療現場では人工呼吸器やマスクなどが不足して、病室も不足していると聞きます。

 

政府が今、一番傾注すべきことは、医療現場の環境を整えて、国民が感染しても、安心して治療を受けられる環境を整備することです。

 

不幸にも感染しても、いつでも病院で万全の治療が受けられると考えると、国民は安心します。

 

政府は医療崩壊を、何としても防がなければなりません。そのために、人工呼吸器を、国の総力をあげて、生産して、十分な物資を医療現場に届けるべきです。

 

今こそ、国力総動員で、コロナ対策用の医療機器の生産に全力で取り組むべきです。

そのためにも、私達国民も協力しましょう。

 

この危機を私達国民の協力で乗り越えましょう!!

 

 

2020.4.8.(水曜日)午後12時45分

里山 歩樹 (藪野 正昭)