今、忘年会のことがマスコミで大きく取り上げられている。
コロナが依然猛威をふるっていて、このところは毎日3000人以上の感染者が発生して、死者も毎日増えている。
政府はゴートゥーイベントの中止や、忘年会などの会食の自粛を国民に要請している。会食は5人以内にするように要請している。
その最中でこともあろうが菅総理が8人との忘年会を開催し、しかも、会食をはしごしたとのこと。私はそのニュースを聞いて、あぜんとしました。
総理はその直前に、コロナ感染を抑えるため、ゴートゥープロジェクトの中止を宣言したところであった。聞くと、総理はその足で有名人との忘年会に出かけて、150gのステーキを食べたとのこと。
国民には自粛を要請しておきながら、自らは、8人での忘年会とその後も会食をはしごしたとのこと、総理は一体何を考えているのでしょうか。この総理で、日本はいったいどうなるのか心配になります。
総理は国民には、会食のときもマスクをつけるよう要請しながら、当日の忘年会や会食ではマスクをはずしていたとのこと。菅総理は言っていることと、やっていることが真逆です。何を考えているのかまったくよくわかりません。
コロナがここまで拡大したのは総理がゴートゥーキャンペーンにこだわったためであることは明らかです。それにもかかわらず総理は「ゴートゥーキャンペーンがコロナを広めたエビデンスがない」と主張しています。
国民の反対にもかかわらず、ゴートゥーキャンペーンを強行してきました。今の菅総理は、人の意見を聞く謙虚さが決定的に欠けているように思います。
総理は支持率が急速に下がったために、やむなくゴートゥーキャンペーンを中止しましたが、それでもいまだに経済との両立を目指しています。
この総理には、現状を分析して、これからやるべきことについての決断力や、将来を見通す想像力がないように思います。リーダーに必要なのは、冷静な分析力と、将来を見通す想像力と決断力です。
今のリーダーにはこのことが欠けています。要はトップリーダーとしての資質がないと言われても仕方がありませんね。
たかが忘年会のことですが、国民はそのことから、総理の本当の姿勢や資質を見ています。総理は国民にいろいろ要請する前に、自分の行動と言葉をよく考えるべきだと思います。
何よりも総理はコロナ報道になっても、自分の言葉で何か国民にメッセージを発信していません。無言をつらぬいて、一方で会食は連日やっているとのこと。今こそリーダーの資質が問われています。
私たち国民はコロナ危機を乗り越えるため、年末年始の会食は我慢しています。
総理がリーダーらしい行動をとってほしいと心から願います。
皆様、今年は忘年会、新年会は我慢しましょう。
2020.12.18.(金曜日)午前10時50分
里山 歩樹 (藪野 正昭)