昨夜は台風で雨戸がガタガタと鳴って夜中に何度か目が覚めました。
幸い兵庫県は少し台風がそれたようで九州ほどではありませんが、九州では被害が出ているようで、心からお見舞い申し上げます。
まだ台風はこれからも強くなるようなので気をつけて下さい。ところで、私が子供の頃は台風の後には、山に行くとマツタケがよくとれると言われていました。今年もマツタケ狩りの季節になりました。
秋の味覚といえば、その代表はマツタケですね。私が暮らしている川西や能勢は古くからマツタケ狩りでよく知られていました。秋になると、多くの人がマツタケ狩りや栗拾いに訪れてきました。
我が家も自宅から1時間以上離れたところに、松の木の山を持っていました。松の木の山は2つありました。いずれも、かなり大きな山でした。秋になると、その山ではマツタケがよくとれました。
自宅からマツタケをとりに行こうとすると、かなり険しい道を時間をかけて登っていく必要がありましたが、私は子供の頃は、よくこの山に行ってマツタケ狩りをした記憶があります。
マツタケが生えているところに行こうとすると険しい山道をかきわけて、登って行く必要がありました。私は若かったのでそのような険しい山道も苦になりませんでした。
長い時間をかけてマツタケの生える場所に行くと、私はマツタケを探すために山の中をあちこち歩き回りました。マツタケが生えている近くに行くとマツタケの香りがしました。
マツタケは、松の葉の中にうずくまっているので探すのにはコツがあります。少し、落ち葉などで盛り上がっているところを探すと、その下にはマツタケがありました。マツタケを見つけたときは思わず「やったー!」と言って大喜びです。
マツタケは、山頂の岩場の下によくマツタケがありました。私はこの岩場を下りて行ってマツタケを探しました。私の子供の頃は、マツタケはおもしろいほどたくさんとれました。
持っていた山にはめったに行かないので、マツタケの中にはカサが開いて、そのカサが20cmほどになっているマツタケがありました。マツタケがおいしいのは、形のよい、カサの開いていないマツタケです。
形のよいマツタケは、買うと大変高価なものです。私が山からマツタケをたくさん家に持って帰ると、母は大変喜んでくれました。カサが開いた大きなマツタケは、母が炭火で焼きマツタケにしてくれました。
いい香りがする焼きマツタケの味は最高でした。母はたくさんマツタケがとれたときは、マツタケごはんを作ったり、すき焼にしてマツタケを食べさせてくれました。
マツタケはかなり以前からあまりとれなくなりました。その原因としては、人が山に入らなくなって山が荒れてしまったせいだと言われています。
昔は村人が山にたびたび出かけて、里山の下草をとったり、落ち葉をとっていましたので、日当たりがよくて、マツタケもよく育ったようです。
今年も秋になりました。
ニュースなどにもマツタケの話がよく出てきます。
秋の味覚の王様はやはり「マツタケ」ですね。
2020.9.7.(月曜日)午後12時5分
里山 歩樹 (藪野 正昭)