ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「早春の里山歩き」

今日は小春日和のあたたかい日になりました。

自宅の庭の寒椿の花も咲き出しました。梅の木にも、小さな白い花が咲き出しました。

 

私は元気なときは、このような天気のよいあたたかい日になると、自宅の近くにある里山によく山歩きに出かけました。今住んでいる自宅から少し離れたところに小さな山があり、その中に、我が家の所有している山がありました。

 

山の頂上に行くと鉄塔が建っていて、その周りに少し広場がありました。その広場の周りは日あたりがよいので、春になるとわらびがよくとれました。私は子供のときからわらびが好きで、よく近くの里山にわらびとりにいったものです。

 

母もわらびやゼンマイなどの山菜が好きで、里山に行っては山菜をたくさんとってきていました。私の子供の頃は、村の人はみんな近くの里山に山菜をとりに出かけたものです。とってきた山菜は佃煮などにしてよく食べました。

 

母はよくとってきた山菜を昆布と一緒にして、佃煮をつくってくれました。私はその母のつくった佃煮で、よくお茶漬けをして食べたものです。

 

今の自宅の近くの里山ではわらびとりによく行きましたが、子供の頃ほどはとれなくなりました。しかし、私は毎年春になるとわらびとりに行っているので、どこに行けばわらびがとれるかよく知っていました。

 

草むらの中にあるわらびを見つけて、たくさんのわらびを家に持って帰ったことがあります。我が家の山でとれるわらびは太くて、やわらかな質のよいわらびでした。家に持って帰って母に渡すと、母は大変喜んでくれました。

 

母はすぐに台所でアク抜きをして、おすましや味噌汁に入れて食べさせてくれました。私はわらびを味噌汁に入れて食べるのが大好きで、今でも、家内が時々わらびの味噌汁をつくってくれます。

 

春の里山での山菜とりで思い出すのは、母はよく山ぶきをとってきて、佃煮をつくってくれたことです。山ぶきと昆布でつくった佃煮の味は絶品でした。

 

私はその山ぶきの佃煮が大好きでした。我が家の山ぶきの佃煮には昆布やかつおぶしが入っていて、お茶漬けで食べるのが大好きでした。私は今でも春になると近くの里山へわらびをとりに行ったことがなつかしく思い出されます。

 

春の里山に行くと落ち葉がいっぱい積もっていて、その落ち葉の上を歩くとじゅうたんのようにふわふわして大変気持ちよく感じました。山の中の木々を見ると、すでに赤い新しい芽が出ています。

 

その新芽からは、よい香りがしました。早春の里山に行くと空気が澄みきっています。深呼吸をすると春の少しつめたい空気が体の中に入っていくのが感じられました。

 

今年も春がやってきました。

 

山菜とりの季節になりました。

 

 

2021.2.7.(日曜日)午前11時

里山 歩樹(藪野 正昭)