ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸のイカナゴ漁が始まります!」

今年も、神戸では春の訪れをつげるイカナゴ漁が始まります。

毎年神戸では、春になると春をつげる風物詩と言われている「イカナゴ」の漁業が始まります。

 

大阪湾や播磨灘、瀬戸内海などの海ではイカナゴ漁が解禁となります。イカナゴ漁はここ数年は不漁が続いています。今年も予想では不漁とのことです。

 

神戸地方でイカナゴくぎ煮をつくるのが春の家庭での習慣となっています。イカナゴを使った佃煮は「くぎ煮」と言われています。くぎに似た形をしているので「くぎ煮」と言われて、神戸では春の珍味として市民から愛されています。

 

くぎ煮」は、神戸では長田区や垂水区が発祥の地と言われていますが、神戸の長田や垂水区に行くと春になるとあちこちからくぎ煮をつくる香りがただよってきます。

 

くぎ煮は以前は神戸市民が日常的に食べる庶民的な珍味でしたが、近年はイカナゴが不漁のためイカナゴが高くなって、くぎ煮も高価な珍味となりました。私はくぎ煮が大好きで、今でもときどきは家内がくぎ煮を買ってきてくれます。

 

私はあたたかい白いごはんにくぎ煮をつけて食べるのが好きですが、一番好きなのはお茶漬けでくぎ煮を食べるのがもっともおいしいと思っています。私の子供の頃は、川西でも自宅でそれぞれの家のくぎ煮をつくっていました。

 

自宅でたくさんのくぎ煮をつくっていたので、春になると毎食のようにくぎ煮を食べていました。私はくぎ煮が好きなので、くぎ煮さえあれば、ほかには何もおかずがなくても満足でした。

 

特に、くぎ煮を入れて、お茶漬けを食べるのが大好きで、何杯もおかわりをした記憶があります。くぎ煮にも各家庭によってつくり方が違っています。家によっては山椒を入れてくぎ煮をつくるところもありました。

 

子供の頃はくぎ煮は庶民の日常的な食べ物だったので、毎日のようにくぎ煮を食べていました。我が家でもたくさんくぎ煮をつくっていました。くぎ煮は日持ちがするので一年中くぎ煮を食べることができました。

 

聞くとくぎ煮も最近は高くなっているとのことです。くぎ煮はいまや高価な食べ物となりました。今年もイカナゴの不漁が予想されているようなので、くぎ煮も高くなりそうですね。

 

神戸の長田区はくぎ煮をつくる有名な会社があります。会社の名前は「伍魚福」と言います。くぎ煮という名前をつけた会社です。

 

くぎ煮は同社の商標です。

一度「伍魚福」のくぎ煮を食べてみてください。

 

おいしくて、やみつきになりますよ。

 

 

2021.2.21.(日曜日)午後1時5分

里山 歩樹(藪野 正昭)