一昨日神戸新聞を読んでいると、神戸に春のおとずれをつげるシンコ漁の解禁日について伝えていました。
神戸の海ではいろいろな海産物がとれますが、シンコ漁もその代表的なものです。
シンコは神戸の名物「くぎ煮」の材料となる魚です。神戸では昔からシンコ漁が始まると春がおとずれると言われていました。
ところがそのシンコ漁も近年は漁獲量が激減したため、かつては神戸の庶民の食べ物だったくぎ煮も高価な食べ物になってしまいました。くぎ煮は私が暮らしている川西の田舎でもよ家庭でくぎ煮をつくっていたものです。
各家庭によって少しずつ味付けが異なっていました。私の家も親戚の家からくぎ煮をたくさんつくっておすそわけしてもらったことがなつかしく思い出されます。
私は子供の頃からくぎ煮が大好きで、くぎ煮されあればあとは何もおかずがなくても何杯も進みました。私はくぎ煮でお茶漬けを食べるのも大好きで、何杯もくぎ煮をいっぱいにして食べたことがなつかしく思い出されます。
くぎ煮は家庭によって少しずつ味付けが異なりますが、私は山椒を少し入れたくぎ煮が大好きでした。家によってはくるみを入れるところもあり、春になるといろいろなくぎ煮を楽しんだものです。
今年は久し振りにシンコ漁が多くとれ、くぎ煮が庶民的な価格になることを心から期待します。
皆様はくぎ煮を食べたことがありますか。
くぎ煮は神戸に欠かせない名物です。
ぜひご賞味ください。
2022.2.23.(水曜日)午前10時30分
里山 歩樹(藪野 正昭)